高血圧、心房細動、喫煙は、脳卒中の重症度を高める3大リスク因子!

(アイキャッチ画像、上図は、本文とは直接は関係ありません) 


 ゴールウェイ大学(アイルランド)の Catriona Reddin 氏らの報告。研究成果は、2024年11月13日「Neurology」に掲載。

 世界32カ国で募集された急性脳卒中を発症した1万3,460人と発症していない1万3,488人の計2万6,948人(平均年齢61.74歳、男性59.58%)が対象。初発の急性脳卒中のリスク因子について検討した国際的な症例対照研究(INTERSTROKE)のデータを用いて、脳卒中のリスク因子(高血圧(140/90mmHg以上)、心房細動、糖尿病、高コレステロール、喫煙、飲酒、食事の質、運動不足、心理的・社会的ストレス、ウエストヒップ等)が重症度にどのように影響するのかを比較検討。
 

以下主な結果

・ 高血圧に罹患していた人は正常血圧の人に比べて、重度の脳卒中の発症リスクが3.2倍(オッズ比3.21、95%信頼区間2.97〜3.47)。軽度から中等度の脳卒中の発症リスクが2.9倍(同2.87、2.69〜3.05)。
・ 心房細動のある人はない人に比べて、同リスクがそれぞれ4.7倍(同4.70、4.05〜5.45)と3.6倍(同3.61、3.16〜4.13)。
・ 喫煙者は非喫煙者に比べて同リスクがそれぞれ1.9倍(同1.87、1.72〜2.03)と1.7倍(同1.65、1.54〜1.77)。


 報告は、「重症度の高い脳卒中を予防するために高血圧、心房細動、喫煙を抑制する取り組みを支持する」とまとめている。


「Association of Vascular Risk With Severe vs Non-Severe Stroke」(Neurology)
 https://www.neurology.org/doi/10.1212/WNL.0000000000210087?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%20%200pubmed