運動、栄養、休養(睡眠)のわずかな同時改善は、寿命と健康寿命を延伸する

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 オーストラリアシドニー大学の Nicholas A. Koemel 氏らの報告。研究成果は、2026年1月13日「eClinicalMedicine」に掲載。

 2006年から2010年にかけて英国バイオバンクに登録した59,078名(年齢中央値:64.0歳、男性45.4%)が対象。1週間リスト型のデバイスを装着し、睡眠と身体活動を測定。食事内容は、食事品質スコア(DQS:Diet Quality Score)を用いて評価。

 以下主な結果

 中央値8.1年間の追跡期間中、死亡2,458人、心血管疾患9,996人、がん7,681人、2型糖尿病2,971人、COPD1,540人、認知症508人が発症。

 最も不健康な生活習慣の群(1日当たりの睡眠時間約5.5時間、中高度強度の身体活動7.3分、食事スコア36.9点)を基準とした場合、最適な三分位群(1日当たり睡眠時間7.2~8.0時間、中高度強度の身体活動42分以上、食事スコア7.5~72.5点)では、寿命が9.35年(95%信頼区間:6.67~11.63)、健康寿命が9.45年(95%信頼区間:5.45~13.61)延長。

 5パーセンタイル値(データを小さい順に並べたときに、全体の5%にあたる位置を示す値)と比較すると、
 ・ 1日当たりの睡眠時間5分、中高度強度の身体活動1.9分、食事スコア5ポイント増加の組み合わせた改善は、平均寿命1年延長と関連(95%信頼区間:0.69~1.15)。
 ・ 1日当たりの睡眠時間24分、中高度強度の身体活動3.7分、食事スコアポイント23ポイント増加の組み合わせた改善は、健康寿命4.0年延長と関連(95%信頼区間:0.50~ 8.61)。


 報告は、「身体活動、栄養、睡眠のわずかな同時改善は、寿命と健康寿命の両方が理論的に延長し、臨床的に意義があり、集団の健康にも関連していることを実証した」とまとめている。


「Minimum combined sleep, physical activity, and nutrition variations associated with lifeSPAN and healthSPAN improvements: a population cohort study」(eClinicalMedicine)
 https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(25)00676-5/fulltext