2012~2015年の4年間にがんと診断された患者の5年生存率を公表(国立がん研究センター)

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 2025年11月19日 国立研究開発法人 国立がん研究センターは、地域がん登録データを活用し、2012年から2015年診断症例の5年生存率(純生存率)を報告書にまとめて公表。

 部位別に5年純生存率をみると、男性では前立腺94.3%から膵臓10.7%、女性では甲状腺92.7%から膵臓10.2%まで部位によって大きな差があった。(下図参照)


純生存率(Net Survival)
 「がんのみが死因となる状況」を仮定して、実測生存率に重み付けをするのが純生存率。がん死因と他死因が不可分であり、特に高齢患者のようにがん死因と他死因とで共通する死亡リスクがある場合に生存率を過大評価してしまう偏りを克服している。現在、Pohar-Perme法による純生存率は、国や都道府県等、一定の集団を対象とした住民ベースのがん統計に、国際的にも広く採用されている。



「2012-2015年の4年間に診断された がんの5年生存率を公表 がん対策の立案・評価に有用な指標を作成」(国立がん研究センター)
 https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2025/1119/index.html