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和洋女子大学大学院 鈴木 敏和 氏らの報告。研究成果は、2025年4月3日「Nutrients」に掲載。
和洋女子大学に所属する学部生(18~27歳)86名が対象。2023年6月からアンケート調査を実施し、過去1~2か月間に食べた食品群と調理法に基づき、食品摂取量や栄養素を推計。また、「うつ病評価ツール」などを使用してオンライン調査を行い、うつや不定愁訴に関連した精神状態を調査。うつや不定愁訴と栄養の関係を分析。
結果
不定愁訴や抑うつ度またはその両方のリスクが高い人は低い人と比べ、魚介類に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、ビタミンD、ビタミンB12の摂取量が低く、魚介類の摂取量も少なかった。抑うつ度と不定愁訴のリスクが高いグループは、ともに低いグループと比べて魚介類の摂取量が4分の1未満で、魚介類の摂取とうつ病リスクの間に緩やかな逆相関が認められた。
報告は、「魚介類摂取量とうつ病リスクの間には緩やかな逆相関が見られ、不明瞭な愁訴の発生に魚介類摂取量が関与していることを示唆している」とまとめている。
「Extent of Unidentified Complaints and Depression Is Inversely Associated with Fish and Shellfish Intake in Young Japanese Women」(Nutrients) https://www.mdpi.com/2072-6643/17/7/1252
〔参考〕
