2024年7月5日 厚生労働省は「2023(令和5)年国民生活基礎調査」の結果を公表。
国民生活基礎調査は、保健、医療、福祉、年金、所得などの国民生活の基礎的事項を調査し、厚生労働行政の企画、立案に必要な基礎資料を得ることを目的に、1986(昭和61)年を初年として3年ごとに大規模な調査を、その間の各年は調査事項と対象世帯の少ない簡易な調査を実施。2023(令和5)年は、簡易な調査の実施年に当たり、6月に世帯票は約6万1千世帯、7月に所得票 は約7千世帯を対象として調査し、世帯票は約4万世帯、所得票は約5千世帯を集計した結果。
【調査結果のポイント】
( )内は、2022(令和4)年調査の結果
1 世帯の状況
単独世帯は1849万5千世帯 (1785万2千世帯)、全世帯の34.0%(32.9%)と世帯数、割合とも過去最高
児童のいる世帯は983万5千世帯(991万7千世帯)、全世帯の18.1%(18.3%)と世帯数、割合とも過去最少
2 所得等の状況
1世帯当たり平均所得金額は524万2千円(545万7千円)と減少(上図参照)
生活意識が「苦しい」とした世帯は59.6%(51.3%)と上昇
「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/index.html
〔管理者コメント〕
単独世帯は増加、所得は減じ、物価の上昇により支出は増加。国民全体の健康状態は、悪化する恐れが高い!!
〔サイト内の主な所得格差、健康格差に関するコンテンツ〕
2024/04/27 所得が低い人ほど高血圧が多いという健康格差および格差の経年的な拡大傾向を確認(東京医科歯科大学 他)
https://healthy-life21.com/2024/04/27/20240427/
2021/10/30 健康格差の原因は経済格差!?-世帯年収300万円と1000万円では健康意識が大きく異なる-
https://healthy-life21.com/2021/10/30/20211030/
2021/04/14 雇用形態や収入、学歴などと、運動習慣や心肺フィットネスとの間に関係が!(労働安全衛生総合研究所)
https://healthy-life21.com/2021/04/14/20210414/
2020/01/18 (解説)所得格差(経済格差)は健康格差を生じる”所得により生活習慣や食生活に差” (healthy-life21.com)
https://healthy-life21.com/2020/01/18/20200118/