1年以内の転倒確率を推定する「転倒確率評価ツール」を開発(兵庫県立大学 他)

 兵庫県立大学 林 知里 氏らの報告。2024年7月8日 兵庫県立大学、大阪公立大学のホームページで公表。研究成果は2024年6月15日「Osteoporosis International」に掲載。

 兵庫県洲本市いきいき百歳体操に参加し、2010年4月~2019年12月に体力測定を1回以上受けた地域在住高齢者2,397名(初回時データ、平均年齢74.2歳、転倒の発生率18.9%)が対象。

 転倒を経験した参加者の過去の体力測定やアンケート結果を解析。「開眼片足立ち時間(秒)が短い」、「椅子から手を使わずに立ち上がれない」、「昨年と比べて、健康状態があまりよくない」、「過去1年間に転倒したことがある」、「運動プログラムへの参加が5年未満である」に加えて、「今日が何月何日かわからないときがある」、「お茶や汁物等でむせることがある」という、認知機能や口腔機能の低下も転倒リスクを高めていることを確認。これらのデータを元に、1年以内に転倒する確率を推定する転倒確率評価ツール(CaRF:Calculation tool for predicting the Risk of Falls within the next year)を開発。(上図参照)
 このツールを用いた評価で1年以内に転倒する確率が22%以上になるとリスクが高いと評価できることを統計学的に確認。

 報告は、「このツールは、転倒リスクのさまざまなレベルを持つ地域在住の高齢者をスクリーニングする際に医療従事者に役立ち、予防およびフォローアップ、ケアを計画する際にサポートする」とまとめている。


「1年以内の転倒確率を推定する「転倒確率評価ツール」(Calculation tool for predicting the Risk of Falls within the next year ; CaRF)を開発」(兵庫県立大学)
 https://www.u-hyogo.ac.jp/news/pressrelease/20240708press.html
「1年以内の転倒確率を推定する「転倒確率評価ツール」(Calculation tool for predicting the Risk of Falls within the next year ; CaRF)を開発」(大阪公立大学)」
 https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-12186.html
「Development and validation of a prediction model for falls among older people using community-based data」(Osteoporosis International)
 https://link.springer.com/article/10.1007/s00198-024-07148-8