令和5年度(2023年度)の小・中学生の全国体力テストの結果、過去最低の前年度からは回復基調!(スポーツ庁)

 2023年12月スポーツ庁は「令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」を公表。

 国公私立の小学5年生約99万人及び中学2年生約92万人が対象。令和5年4月~7月の間に各学校において実施した実技テスト調査、質問紙調査の結果。

以下結果の一部抜粋

〔児童生徒の体力測定結果の状況〕
 小学5年生は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げの8種目。
 中学2年生は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルランまたは持久走(男子1,500m、女子1,000m)、50m走、立ち幅とび、ハンドボール投げの8種目。

 各テストの結果を10点満点で換算点数化した合計点は、小・中学生の男女とも令和4年度調査との比較では回復基調であるが、コロナ以前の水準には至っていない。(上図参照)

〔運動習慣・生活習慣・運動意識の状況〕
(令和4年度・令和元年度との比較)
・ 体育の授業以外の運動時間は、減少傾向が続いている。
・ 運動意識については、小・中学校男子はコロナ以前より高まっているが、小・中学校女子は 戻っていない。
・ 肥満の割合、睡眠時間は、令和4年度に比べ顕著な回復傾向がみられる。コロナ以前の水準には至っていないが、中学校男子の睡眠時間はコロナ以前を上回った。
・ スクリーンタイムは、コロナ以前から引き続き増加が続いている。

 報告は、「児童生徒の基本的な生活習慣を見ると、朝食欠食やスクリーンタイムの増加傾向は依然として進んでおり、この傾向が続けば、体力・運動能力の発達のみならず健康的な生活に多大なる影響を与えることが危惧される。引き続き、学校と家庭の連携に加え、地域が一体となって子供たちの生活習慣の改善と良好な運動習慣の形成に努めていかなければならない」とまとめている。


「令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」(スポーツ庁)
 https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00007.html