2024年4月24日「熱中症警戒アラート」及び本年よりさらに危険な暑さが予想される際に発表する「熱中症特別警戒アラート」の運用を開始(気象庁、環境省)

 2024年4月16日 気象庁、環境省は、令和6年度「熱中症警戒アラート(熱中症警戒情報)」及び本年より過去に例のない危険な暑さが予想される際に発表する「熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)」の運用を4月24日から開始すると発表。

 「熱中症警戒アラート」は、全国を58に分けた府県予報区等を単位として、暑さ指数(WBGT)が33以上となることが予測される場合に、前日の午後5時または当日の午前5時に発表。「 熱中症特別警戒アラート」は、各都道府県内のすべての暑さ指数(WBGT)情報提供地点において、翌日の日最高暑さ指数が35以上となることが予測される場合に、前日の午後2時に発表するとしている。(上表参照)

 「熱中症特別警戒アラート」が出された場合は、不要不急の外出を控え、冷房が利いた室内で過ごすことや、水分の補給などを求め、特に、高齢者や乳幼児については、涼しい室内で過ごせているか家族や地域で見守るよう要請。市区町村は冷房設備のある公共施設や民間施設を「クーリングシェルター」として、一時避難場所として開放が義務付けられている。 

WBGT(Wet-Bulb Globe Temperature)
 暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標。気温に加え、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、①湿度、②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、③気温の三つを取り入れた指標で、より的確な熱中症予防情報を提供できる。


「令和6年度「熱中症警戒アラート」の運用開始について」(気象庁)
 https://www.jma.go.jp/jma/press/2404/16a/20240416_press_heatalert.html
「熱中症予防情報サイト」(環境省)
 https://www.wbgt.env.go.jp/