2022年04月04日公益財団法人日本対がん協会の報告。
がん検診(住民検診)に携わる42支部に、2021年に実施した5つのがん検診(肺、胃、大腸、乳、子宮頸)の受診者数についてアンケート調査を実施。回答を得た33支部の結果をまとめて公表。
国内で新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年の受診者数435万4,352人と比べると2021年の受診者数は537万6,513人で102万2,161人(23.5%)増加。しかし、2019年の599万4,398人と比べると61万7,885人(10.3%)下回っておりコロナ禍の影響が続いていると考えられる。(上図参照)
5つのがん検診別に2019年と2021年の受診者数を比べると、胃がんは13.2%減で減少率が最も大きく、肺がんは11%減、乳がんは9.9%減、大腸がんは9.0%減、子宮頸がんは8.0%減。
公表は、「がんは早期に発見できれば治る可能性が高く、がん検診では多くの早期がんが見つかっている。今後も、グループ支部や自治体、研究施設と協力し、さまざまな事業を通してがん検診の受診率向上に努める」とまとめている。
「2021年のがん検診受診者数 新型コロナ流行前より10.3%下回る。前年比23.5%増で回復傾向も受診控えなど影響 日本対がん協会支部調査」
https://www.jcancer.jp/news/12832