2021年11月2日厚生労働省は「令和3年版自殺対策白書」 を公開。「自殺対策白書」は、自殺対策基本法第11条に基づき、毎年、国会に提出する年次報告書。
今回の「自殺対策白書」のポイントは以下のとおり。
1 令和2年の自殺者数は21,081人で、前年より912人(約4.5%)増加。男性は11年連続で減少したものの、女性は2年ぶりに増加(935人増)。
2 新型コロナウイルス感染症の感染拡大下の自殺の状況について、著名人の自殺報道の影響や自殺の原因・動機などにより分析。
3 令和2年度に行われた政府の自殺対策の取組について、取りまとめ。
下図は報告より「令和元年における死因順位別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率・構成割合」を引用。
我が国における若い世代の自殺は深刻な状況にあり、15~39歳の各年代の死因の第1位は自殺となっている。こうした状況は国際的にみても深刻であり、若い世代で死因の第1位が自殺となっているのは、先進国(G7)では日本だけ。
「令和3年版自殺対策白書」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/jisatsuhakusyo2021.html