名古屋大学大学院予防医学の竹内研時准教授などの研究グループは、介護を受けていない高齢者1万4,000人余りを3年間追跡し、日常生活で声を出して笑う頻度と、その後の介護の必要性や死亡との関連について分析。
結果、ほとんど笑わない高齢者は、ほぼ毎日笑う高齢者に比べて、笑う頻度と死亡との関連は見られなかったが、身の回りのことが1人でできなくなる「要介護2」以上の介護が必要になるリスクが1.4倍高くなっていた。
笑いの効果については、ほとんど笑わない人はよく笑う人に比べて脳卒中や心臓病を患っている割合が高いことが報告されていたが、笑いの頻度が少ないと介護が必要になるリスクが高まることを明らかにした研究は世界でも初めてとのこと。
報告者は、「介護が必要になるリスクを下げるために、高齢者には好きなことを見つけて笑う機会をもってもらいたい。また、国や自治体には、高齢者が自然と笑いがこぼれるような環境作りに取り組んでもらいたい」と話している。
JAGES(日本老年学的評価研究:Japan Gerotological Evaluation Study)
プレスリリース
「笑わない人は要介護リスクが1.4倍高い」
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〔管理者コメント〕
「笑う門には福来る」とはよく言ったもので・・・。「笑う人には健康来たる」。