食品購入のポイントは国産と低価格、主食は朝がパン・夜はご飯がトップ(農林水産省)

 農林水産省は、食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」を実施している。
 この運動の一環として、消費者の日常の消費行動や、食や農に対する意識、普段の食事の実態等を把握するため、「食生活・ライフスタイル調査(令和3年度)」を実施し、取りまとめた結果を2022年3月10日公表。

 調査は、定量調査と写真調査を実施。
 定量調査は全国の15~74歳、4,000人(性別、年代、居住エリアは人口構成比にマッチさせてサンプリング)を対象として、消費者がどのように情報を入手し、どのような意識で食品を購入しているか、また、食や農に対してどのような意識を持っているかを調査。
 写真調査は全国の30名(15歳から74歳の男女※市場調査関係者、マスコミ関係者、公務員は除外)を対象として、1週間の食事の写真を撮影し、食事時間やメニューの傾向を把握し、また食料自給率などを推計。

調査結果(概要)
1 定量調査

 食に関して重視していることについては、「できるだけ日本産の商品であること」回答した割合が最も高く、次に、「同じような商品であれば出来るだけ価格が安いこと」と回答した割合が高い結果。(上図参照)
 また、現在の日本の農業の課題としては、食品ロスの削減、農業従事者の減少・高齢化、食料自給率の低下についての認知度が高い結果。

2 写真調査
 対象者の食料自給率(カロリーベース)の7日間の平均値は40%と、令和2年度のカロリーベース食料自給率37%の数値を若干上回る結果。

 また、主食の割合について「米食」は41%、「パン食」は19%、「麺類」は14%という結果。(上図参照)

 詳細については全178頁で公表。


「『食生活・ライフスタイル調査(令和3年度)』の結果公表について」(農林水産省)
 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/koudou.html